大島諏訪明神
相模原市の西端、城山町との境界近くの畑の中にまるでオアシスのような森があります。これが旧大島町の鎮守諏訪神社です。諏訪神社は「諏訪明神」とも呼ばれ、江戸時代までは別当として大島山圓明院という寺院を持っていました。また、文化3年(1806)、開基の覚心はこの神社を式内社である石楯尾神社であるとして「式内社石楯尾神社神祇伯資延王謹書」という額を掲げ、社前にその標柱を立てています。
境内には天満宮・蚕影社などのほかに「雨乞い様」と呼ばれる小さな祠があります。この「雨乞い様」は『風土記稿』にある「志満龍権現」であると思われますが、昭和のはじめ頃までは日照りがつづくとこの祠を台に乗せて相模川まで運び、水をかけては雨が降ることを祈ったということです。
また、この神社の例大祭には「大島の獅子舞」が奉納されています。これは剣獅子・玉獅子・巻獅子の3頭の獅子や赤鬼・天狗・道化のおかざき等が笛や歌に合わせて舞うもので、江戸文化も華やかな文化文政年間に多摩地方から伝わってきたものとして神奈川県の指定文化財となっています。近年では大人に負けじと子供たちによる獅子舞も行われ、祭りに華を添えています。