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淵野辺 山王日枝神社

社寺・仏閣
 現在の淵野辺本町1~2丁目はもともと「山王平」と呼ばれる地域でした。その名のもととなった山王神社こと日枝神社は境川に下りる段丘の中腹にあります。  この淵野辺地区には古くから淵辺義博の大蛇退治の伝説がありました。暦応年間(1338~1342)に村の地頭であった武将淵辺義博が苦しむ農民のために境川に巣くう大蛇を見事に退治したという伝説です。  この伝説はさらに別の伝説を生み出し、淵辺に大蛇退治を命じたのは執権北条貞時で、貞時が僧となって遊歴したさいにこの村の惨状を知り、淵辺に命じて当時、山王大権現であったこの神社に祈願してから大蛇を退治したという話も伝わっています。ただし、この話は徳治2年(1307)の出来事とされており、先の伝説とは時間的なひらきがあります。  また、この神社にはもうひとつの伝説が伝わっています。それは天文11年(1542)北条氏康の関東平定のために家臣の大友義実はこの山王大権現を祈願所としたという話です。  ともに歴史的事実と考えることは困難ですが、それらの伝説を生み出すほど地域の人々にとってこの神社は重要なところということだったのでしょう。